NPO法人 エデュケーションエーキューブのBlog

NPO法人エデュケーションエーキューブは、経済的な困難を抱えている家庭の子ども達への学習支援事業を展開しているNPO法人(特定活動非営利法人)です。 団体の活動内容、ボランティア募集等について、情報発信していきたいと思っていますのでよろしくお願い致します!

武雄市の反転授業を見学してきました

昨日、武雄市の山内東小学校で行われた反転授業の公開授業に参加してきました。

昨日は、小学校5年生と6年生を対象とした算数と理科が公開されていて、私は5年生の算数の割合の授業を見学してきました。授業の内容は、日常もよく使う「〜%引き」という割合概念を理解する授業でした。

子ども達は事前に家庭で動画授業(7分程度)と練習問題(2〜3問)を行い、授業中にはみんなで各自の回答を見ながら、議論をして理解を深め、練習問題を解き、類似問題を作成するという形式でした。

授業では電子黒板を使って、2名の先生があえて誤った回答と正しい回答の両方を表示して考え方を比較しながら、理解を深めるというもので、子ども達にしっかり時間をかけて、公式の丸暗記でなく、ITを活用することで本質的な点を理解させようという思いが伝わる授業内容でした。教材は、学校の先生と塾教材等を作成している企業が共同で作成してより現場に即した教材でした。

見学して感じた事は予想通り、子ども達はタブレット端末を使う事には全く抵抗もなく、問題の答えをタブレットで掲示板に書き込む等、使いこなしていました。アンケートの結果でも、子ども達はこれまでの授業形態よりも楽しいという意見が多いようです。

一方で課題だと感じた点は、①準備・授業に予想以上に時間がかかる、②先生のファシリテーションスキルが必要、③ 子どもへのディスカッションできるようになるための基本スキルを教える必要がある点等が効率を高めるために重要だと思いました。一般的によく言われる予習をしてこなかった子への対応については、ITを活用する事で事前に予習状況が把握できるため、朝自習の時間で対応する等との対策が取られるようです。

武雄市の反転授業については、賛否いろんな意見がありますが、親の視点で自分の子どもに従来型の授業と昨日の反転授業のどちらかを受けさせたいかと言われれば、間違いなく後者を選ぶと思います。

スタディプレイスでも、武雄市と同じ形ではありませんが、「eラーニング」を活用することで、家庭学習で予習を行い、塾で疑問点の確認や応用問題に取り組めるような形態で子ども達の理解を深められるようにしたいと思っています。